場面緘黙症・うつを乗り越えて。30代からはじめる自由で幸せな生活への道

はじめに。


 まずは、現在の私の状況を説明します。31歳、女性、無職。うつ病で通院中です。無職期間はもうすぐ10ヶ月で、うつになったから仕事を辞めたわけではなく、無職期間が長くなり、求職活動のストレスから、発症しました。書いているだけで、胃がむかむかして、不安が押し寄せてくるような状況です。

 ブログのタイトルは、「それでも夜が明ける」としました。うつになってからは、朝がとてもつらく、得も言われぬ不安感や焦燥感とともに目覚めます。つい最近までは、眠る前にこのまま永遠に夜が明けずに朝が来なければいいのに、と思いながら目を閉じていました。しかし、それでも夜は明け、朝はやってくるのです。

 「それでも夜は明ける」は、2013年公開の映画の邦題です。原題は"12 years a slave"、白人に騙され奴隷として売られた主人公が、再び家族と再会するまでの苦難の日々を描いた映画です。(詳しくはこちら)どんなに逃れようと心はもがいても、生きている限り苦しみは続き、明日が来なければいいのにとさえ願っても、それでも夜は明け、苦しみは繰り返される。そんな絶望の心を代弁する「それでも夜は明ける」そして、苦難の日々にもやがて終わりが訪れ、希望の光が照らすという意味での「それでも夜は明ける」そんな二重の意味を含むタイトルが、今の自分の気持ちを表すのに、一番合っていると思い、ブログタイトルにお借りしました。(今の私の状況は映画の主人公に比べれば甘えたものではありますが。)

 一年前、私はまさかうつ病になるとは思いもしませんでした。私は、働くことが大好きで、仕事が楽しかったのです。転職の理由は、自分が他でも通用するのか試してみたい、環境を変えてもっと刺激的な場所で働いてみたい、という思いでした。そこには、30歳を迎えたことでの焦りがあったと思います。ポジティブな意味での先述した理由もありましたが、まったく逆の安定した職に就きたいという思いもありました。今でも、本当の理由なんてわかりません。しかし、30歳になっても、女一人で生きていく覚悟ができるほど年収がいい訳でもなく、かと言って、結婚の予定があるわけでもない。とにかく何かを変えたかった、そんなもがきの結果としての退職だったのかもしれません。

 それなりに評価された立場を捨てて勿体ないことをした、もっと冷静になって計画的に転職活動をすべきだった。そんな思いが、胸を去来することがあります。しかし、これでよかったのだと、私は思っています。うつ状態になって、自分と向き合う時間ができました。支えてくれる家族や友人への素直な感謝の気持ちが芽生えました。必要以上に頑張りすぎて、周りが見えず自分さえも見失っていたことに気が付きました。今は、まだ辛くとも、いつか日はのぼり、明るい日々がやってくる。このブログでは、今の状況から自由で幸せな生活を叶えるための道のりを綴っていこうと思っています。