脳をだまして、感情をコントロール
一昨日のブログで、松岡修造について書きました。なぜなら、その日、テレビに出ていたからです。その番組内で、もうひとつ気になることを言っていました。「笑いながら寝る」のだそうです。嫌な事、むかついた事があって、頭が悶々とした時、無理やり笑顔の表情を作って布団に入る。そうすると、いつの間にか眠ってるらしい。
スタジオでは失笑が起きていました。こいつ頭おかしいんじゃないの?的な反応です。少しもおかしくない。ものすごく全うで、もしこの方法を自分で生み出したのなら、松岡修造はやはり只者ではない、と思いました。
それは、上の画像の女性、ボディランゲージのような非言語表現が人に与える影響を研究している社会学者、エイミー・カディ氏のTEDでのプレゼンテーションを思い出したからです。非言語表現は、他人への印象に影響を与えるだけでなく、表現をした本人の感情にも影響を与えることが、研究結果によって立証されているそうです。たとえば無理やりにでも口角を上げれば、楽しい気分になる。縮こまったポースをとると、ホルモンの分泌が変化し、ストレス耐性が弱くなるのだそうです。よくわからないという人は、四の五の言わずに下の動画をぜひご覧ください。
TEDの中でもお気に入りのプレゼンテーションです。有名なものなので、すでにご覧になっていた方も多いでしょう。過去に辛い経験をしたからこそ伝えられる真意というものがあると思います。小さな変化が大きな違いに繋がる。"Tiny tweaks can lead to big changes." 最後にこう言っています。
松岡修造さんは、感情の起伏が激しい内向型の人ではないかと、前々回のブログに書きました。内向型が陥りやすい思考の堂々巡りから脱するために「笑いながら寝る」のは、非常に理に適っていると思います。勝手な推測ですが、感情の起伏が激しい自らの性格に悩まされていた経験がきっとあるはずで、それをコントロールするためのひとつの方法として実践されているのではないでしょうか。
松岡修造さんもエイミー・カディ氏も、逆境を乗り越えて、今の地位を獲得したのだと思います。「小さな変化が大きな違いを生み出す。」「フリをしてれば、本物になる」きっと松岡修造さんも、この言葉に心を打たれるだろうな、と思っています。